屋根工事で葺き替えが必要な場合や葺き替えのメリットとは?費用や工費についてもわかりやすく解説!
2024.05.25 (Sat) 更新
こんにちは。
東京都墨田区・江東区・台東区・江戸川区密着で外壁塗装、屋根塗装、雨漏り補修、防水工事を行う外壁塗装&屋根・雨漏り専門店ベストリニューアルです。
お家の屋根は劣化や破損をそのまま放っておくと、雨漏りなどトラブルの原因になることもあります。修理を検討するにあたり、屋根はなかなか自分で見ることのできない箇所のため軽微な修理で良いのか、屋根の取り替えが必要なのかお困りの方もいらっしゃるでしょう。
そこで、今回は屋根工事について葺き替えを行うべき状態や葺き替え工事のメリットについてわかりやすくご紹介していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
屋根工事の葺き替え(ふきかえ)とは?
屋根の工事と一言でいっても、簡易的な補修工事から屋根の取り替えまで工事内容はさまざまです。以下では、屋根工事のなかでも「葺き替え」とはどのような工事なのかを解説していきます。
葺く(ふく)や葺き替え(ふきかえ)とは?
葺き替えの「葺く(ふく)」には、屋根を仕上げるという意味があります。昔の家の屋根は茅葺き(かやぶき)屋根などでつくられており、茅葺き屋根は最後に屋根の上を草でおおって仕上げていました。現在は茅葺き屋根のような屋根の家はほとんどありませんが、新建材で屋根を覆う作業のことを「葺く」といいます。
「葺き替え(ふきかえ)」とは、古い屋根を取り除いた後に屋根ごと取り替える工事のことをいいます。表面だけを取り替える葺き替え工事もあれば、下地である野地板まで一度撤去してから新しいものに取り替える工事までさまざまです。
葺き替えに関連した工事
葺き替え工事に似た用語には、以下のものがあります。
■葺き直し
瓦屋根の修復で使われるのが葺き直しです。一度瓦を取り除いて下地の補修を行い、瓦を乗せます。利用できない瓦は新しいものに取り替えますが、再び使える瓦は再利用します。
■重ね葺き
カバー工法と呼ばれるのが、この重ね葺きです。軽い金属板を用いて、今ある屋根の上に防水シートと新しい屋根板を乗せる方法です。なお、屋根の流れに合わせて縦に屋根を張るのが「縦葺き」、横向きに張るのが「横葺き」です。
■瓦葺き
陶器瓦やセメント瓦で屋根が葺かれていることやこれから葺くことをいいます。
屋根工事でなぜ葺き替えをすると良いのか
葺き替え工事は他の屋根工事と比較して、大規模な工事にはなりますが、その分メリットもあります。また、場合によっては葺き替え工事をした方が良い場合もあります。ここでは葺き替え工事をすべき屋根の状態やメリット・デメリットを解説します。
塗装だけではダメなの?
屋根工事には塗装のみを行うものもあります。しかしこれは、色褪せや防水性がなくなった屋根のメンテナンス工事のため、工期が短く費用も抑えられますが、根本的な修繕は行えません。
葺き替え工事が必要かどうかは、以下を参考にすると良いでしょう。
□15年以上メンテナンスしていない(屋根の素材により耐久年数は異なります)
□過去に重ね葺き工事をしたことがある
□大雨のあと、雨漏りが発生することがある
□屋根材のズレが数ヶ所見られる など
これらに当てはまるものがあれば、業者に相談しながら葺き替え工事も検討しましょう。
葺き替えのメリット
葺き替え工事には次のようなメリットがあります。
■屋根の耐用年数を延ばすことができる
屋根は素材により異なりますが、15年以上経つと劣化が見られるようになります。瓦屋根であれば50年ほど持つ場合もありますが、いずれにしても定期的なメンテナンスをしないと雨漏りなどのトラブルにつながります。補修工事で対応することもできますが、葺き替え工事で屋根を一層することで、耐用年数を延ばすことが可能です。
■耐震性の向上にもつながる
最近の屋根に使われている素材は軽いものが多いのが特徴です。屋根が軽ければ、家の柱や基礎への負担が軽減するため、地震への影響も軽減されます。
■自然災害への対策にもなる
長年雨風の影響を受けた屋根は劣化が進み、大雨をはじめとした自然災害の影響を受けることで雨漏りをしやすくなるなど問題が発生します。新しい屋根に変えるだけでなく、劣化やトラブルが起きにくい新素材の屋根に変えるとより安心です。
葺き替えのデメリット
メリットがある一方で、葺き替え工事には以下のようなデメリットもあります。
■費用が高い
葺き替え工事は、塗装やカバー工法などの補修工事と比較して、費用が高額になります。高額になる理由はさまざまですが、古い屋根材の撤去・処分費用が必要になることも理由の一つです。
■工期が長い
ほかの工事と比較して作業工程が多いため、必然的に工期が長くなります。常に立ち会う必要はありませんが、工事の期間は家の周りに足場が組まれているため、日常生活に影響が出る場合もあるでしょう。
葺き替え工事の流れ
屋根の葺き替えは、どのような流れで工事が行われるのでしょうか。工事を依頼するにあたり、流れを把握しておくと、見積もりの確認や業者とのやり取りもスムーズに行えるため、わかりやすくご紹介します。
使用する屋根材
屋根の葺き替えには次の屋根材が必要です。
■野地板…屋根の基盤になるもの
■ルーフィング…野地板の上に敷かれる防水層
■屋根本体…屋根の一番上を覆うもの
なお、屋根の素材には瓦や金属、スレートなどが用いられます。お家の状況で使用できる素材が異なるため、業者にも確認してもらいながらどの素材を使って葺き替えをするか検討しましょう。
工程1|屋根アスベスト含有有無を事前に報告
アスベストは人体への影響があることが確認されている有害な物質です。そのため、2022年4月からは工事開始前に、屋根材にアスベストが含まれているかを自治体へ報告する法律が定められています。
事前調査は、建築物石綿含有建材調査者または日本アスベスト調査診断委員会に認められた人のみという決まりもあります。
工程2|既存の屋根を撤去
現在の屋根を全て撤去します。屋根材の撤去にはホコリや屋根材の破片などが近隣にも飛んでしまう恐れがあるため、必要に応じて近隣へも一言伝えておくとトラブルを防げるでしょう。
工程3|野地板の増し張り
屋根の下地である野地板を張っていきます。屋根の耐久性や安全性を保つために、野地板は重要な基礎となるため、重要な工程です。
工程4|ルーフィングの貼り付け作業
野地板の上に雨水の侵入を防ぐための、ルーフィングとよばれる防水シートを張っていきます。せっかく屋根を新しくしても、防水対策がきちんとされていなければ再び雨漏りが発生する恐れがあるため、欠かせない作業です。
工程5|屋根の立ち上げ
ルーフィングの上に屋根本体を取り付けていきます。屋根本体には、瓦や金属、スレートなどがあり、それぞれ取り付け方が異なるため、適切な方法で丁寧に作業をします。
工程6|面戸・換気棟を取り付ける
取り替えた屋根の通気性をよくするための作業です。屋根裏の湿気を外に逃すため、面戸や換気棟を取り付けていき、葺き替えの完了です。
屋根工事で葺き替え依頼をする際に抑えておくこと
屋根工事を依頼する際は、いくつかの業者に問い合わせをして相見積もりを取り、費用・工程に納得のいく業者へ依頼すると良いでしょう。ここでは依頼時に最低限把握しておくと良いことをご紹介します。問い合わせや見積もりを取る際に参考にしてください。
葺き替えの費用相場
葺き替え工事の費用は、屋根素材により異なるため、60万〜200万円程度と金額に幅があります。この金額には、葺き替えに使用する素材代のほかに撤去した古い屋根の撤去や処分の費用が含まれます。
工期と工事が遅れるケース
葺き替え工事の工事期間は、工事内容により異なります。スレート屋根では約7日、土葺き瓦屋根では約10日間が一般的な工事期間といわれています。しかし、天候条件や屋根の素材、作業する職人の人数により変動する可能性があります。見積書を取る際に、工期のことも確認しておき、工事期間中も遅れが生じる場合にはすぐ連絡をもらえるように依頼しておきましょう。
外壁塗装と一緒に依頼するのもおすすめ
お家まわりのメンテナンスには、屋根工事のほかに外壁塗装があります。外壁も日々雨風にあたり、劣化が進むため10〜15年に一度くらいのメンテナンスが必要です。屋根と外壁のメンテナンスはいずれも足場を組んで行うため、同時に行えば一度の足場組みで作業を行えます。
こうすることで、何度も家の周りに足場が組まれ、生活に不便が生じる回数を減らせるのはもちろん、足場組みにも費用がかかるため工事のコストを抑えることにもつながります。しばらく外壁塗装をしていない場合は、同時依頼も検討しましょう。
外壁塗装については、こちらのブログでも詳しくご紹介しています。
はじめての外壁塗装をお考えの方必見!おさえておくべきポイントをわかりやすくご紹介
まとめ
今回は、屋根の葺き替え工事についてメリットや作業工程を解説しました。
屋根の劣化を修復せず、そのまま放っておくと雨漏りの原因となり、生活への影響だけでなく屋根以外にもトラブルが及ぶ恐れがあります。長い間屋根のメンテナンスを行っていなかった場合には、葺き替え工事も検討してみましょう。葺き替え工事が必要かどうか判断に迷う場合は、業者への相談もおすすめです。
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