防水工事ではベランダやバルコニーの室外機を移動する必要がある?よくあるトラブルと対処法も解説!
2025.05.30 (Fri) 更新

こんにちは。
東京都墨田区・江東区・台東区・江戸川区密着で外壁塗装、屋根塗装、雨漏り補修、防水工事リフォームを行う外壁塗装&屋根・雨漏り専門店ベストリニューアルです。
ベランダやバルコニーは、紫外線や雨を受けている場所のため、ベランダやバルコニーを安全に使用するためには10年ほどでメンテナンスする必要があります。
そこで、今回は防水工事の基本からよくある疑問についてわかりやすくご紹介していきます。防水工事で起こりがちなトラブルやその対処法、業者選びのポイントなども紹介するため、ぜひ参考にしてくださいね。
防水工事とは
防水工事は、ベランダバルコニーに施されている防水加工の劣化状況に応じて定期的に行うお家のメンテナンスの一つです。マンションやビルの大規模修繕で実施される工事ですが、戸建住宅でも必要なメンテナンスとされています。その理由や工事の費用について解説します。
戸建住宅でも防水工事が必要な理由
マンションやビルのような大きな建物でなく、戸建住宅においても、お家を長く良い状態に保つためにはベベランダやバルコニーの防水工事が必要です。
ベランダ部分に屋根があった場合でも家の中と比較して、紫外線があたりやすく、雨風の影響も受けやすい部分です。防水機能が低下し、雨などの水分がベランダ部分に浸入していくと、住宅内部にも影響を及ぼします。
ベランダから水分が浸入すると、室内の雨漏りや建物内部や躯体の腐食が起こることがあり、大規模な修繕工事が必要になる場合もあるでしょう。また、建物の寿命を左右する可能性があるため、ベランダ防水は戸建住宅にとっても必要不可欠な工事なのです。
防水工事の費用相場
ベランダ防水工事は、防水機能が低下した場合もしくは10〜15年程度に一度の頻度で実施することが推奨されています。そこで気になるのは、一度の工事に必要な費用がどれくらいなのかという方も少なくないでしょう。
ベランダ防水は、工事の工法や使用する素材、対応する面積によって金額が変動します。目安として、一般的な2階建ての戸建の場合の相場は以下になります。
【1】ベランダ防水のみ実施する場合
必要に応じて足場代などが別途必要になるため、8万円程度から対応内容によって変動します。
【2】外壁塗装工事と同時に実施する場合
外壁塗装にも足場が必要なため、ベランダ防水のための足場代は不要です。そのため、費用は5万円程度から対応内容によって変動します。
【3】トップコート(上塗り)のみ実施する場合
防水の下地が塗り直す必要のない状態であれば、3〜4万円程度から実施できる場合があります。
防水工事の種類
先にも触れた通り、防水工事にはさまざまな素材を使用します。使うものによって、工法も異なるため、材料費・人件費が変動するため、必要な工費も変動するでしょう。
ただし、予算だけで決めるのではなく、現在のベランダ防水がどのような工法で行われているかやベランダの状態によって適切な工法を選ぶ必要があります。以下では、それぞれの防水について詳しく解説します。
FRP防水
FRPとは、繊維強化プラスティック(Fiberglass Reinforced Plastics)の頭文字です。FRP防水では、ガラス繊維とポリエステルの樹脂を混ぜて形成している複合材料が使用されており、この防水材のことをFRPと呼ぶこともあります。
FRP防水の特徴は、耐久性や防水性が高いことにあります。また、継ぎ目のない美しい仕上がりや軽量で建物への負担がないこともFRP防水のメリットといえるでしょう。防水材はきちんと乾燥させる必要がありますが、硬化速度が早いため工期もほかの防水工事と比較して短く済む場合があります。
ウレタン防水
ウレタン防水は、ウレタン樹脂の液体をベランダに厚く塗り重ね、防水層をつくる工法です。液体を使用するため、狭いベランダや複雑な形をしたベランダにも工事可能です。また、価格も比較的安価であることから、多くのベランダ防水に使用されています。
FRP防水と似ている仕上がりではありますが、ウレタンは素材の特性上、強く押さえると少し沈むような感触があります。一方でFRP防水は、素材の特性上押さえても沈む感覚はありません。ご自宅のベランダがどちらの工法なのか確認する参考にしてみてください。
シート防水
シート防水は、FRP防水やウレタン防水とは異なり、塩ビやゴムなどの素材でできている防水シートを床面に取り付ける工法です。耐久性の高さが特徴で、腐食しにくいため、長持ちさせたい場合やダメージを受けやすい場所の工事にも適しています。
シートを取り付ける作業のため、広い面積の施工にも向いているため、マンションやビルの防水工事にも多く用いられています。ただし、シートを床面に合わせてカットしていかなければいけないため、ベランダの形状によっては施工が難しい場合もあります。
防水工事期間中の疑問
ベランダ防水の工事を実施することになった場合、工事の事前準備や工事期間の過ごし方について疑問に思う方もいるでしょう。また、普段通りの生活ができるのか心配に思うかたも少なくありません。そこで、工事前や工事期間の過ごし方について解説します。
ベランダやバルコニーが使用できない期間がある?
防水工事をする際は、窓まわりなどを防水材がついてはいけないところを丁寧に養生する必要があります。また、塗装後も塗膜が乾燥するまでの間は、養生をつけておかなければいけません。
そのため、養生が必要な期間は、サッシの開閉やベランダへの出入りができなくなる可能性があります。天候不良や乾燥しにくい寒い時期の工事では、2週間程度使用制限がかかる場合もあるため、工事前に業者へ確認してみましょう。
ベランダやバルコニーにあるものを撤去する必要がある?
防水工事をする際には、隅々まで施工ができるよう、ベランダやバルコニーなど工事する場所の物は片付けなければいけません。ベランダにたくさん物を置いている場合は、家の中でスペースを確保したり、貸し倉庫を手配したりすることも必要です。工事期間や物をおけない期間をあらかじめ確認しておき、計画的に手配しておいてください。
室外機はそのままで大丈夫?
防水工事では、施工箇所に置いているものを一時的に撤去する必要がありますが、エアコンの室外機はとても重く自力で動かすのは危険です。怪我をする恐れがあるだけでなく、床を破損してしまう恐れもあるため、善かれと思って自分で動かすのはやめましょう。
必要に応じて業者が動かすため、協力が必要な場合は、指示に従って対応してください。
エアコンの使用は可能?
「防水工事で室外機の移動が必要になるということは、エアコンは使えないの?」と不安に思った方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、エアコン使用の可否は、状況により異なります。室外機の移動がベランダ内で少しだけで済む場合は、エアコンの使用が可能です。しかし、一度取り外してその場から撤去しなければいけない場合、工事期間はエアコンが使用できない可能性もあります。
エアコンの使用が必要な時期に、使用制限がでないように、業者へ相談する際に確認して、工事の時期を調整するようにしましょう。
防水工事にありがちなトラブルと対処法
防水工事では、防水工事をするベランダやバルコニーの使用制限が発生しますが、そのほかにも把握不足によるトラブルが起こることもあります。以下を事前に把握して、対処法を検討しておきましょう。
臭いによるトラブル
防水工事では、工事の工法によっては臭いが発生する場合があります。例えば、ウレタン防水では、シンナーを薄めて使用するため、この臭いが気になることがあるでしょう。
自身の家では防水工事をやる期間を把握しているため、窓を閉めるなどの対策が取れますが、近隣住民は把握しておらず、異臭騒ぎになってトラブルになる恐れもあります。そのため、窓を開ける時期などに工事する際は、事前に近隣住民へも伝えておくのがおすすめです。
騒音によるトラブル
防水工事の作業自体は、あまり大きな音のでるものではありません。しかし、事前準備や片付けで足場の組み立て・解体が伴う場合は、金属のぶつかる音が騒音と感じる場合があるでしょう。
また作業中の職人の話し声が気になるケースもあります。夜間の工事は、基本的にありませんが、小さな子どもがいる場合などで音に注意したい場合は、その旨をあらかじめ伝えておきましょう。
説明不足によるトラブル
問い合わせや見積もりを取る際に、工事内容を詳しく聞いておかないと、「物を動かすことを知らなかった」「エアコンが使えないとは知らなかった」「追加費用が発生するとは知らなかった」などのトラブルになる可能性があります。
工事費用だけでなく、工事内容や注意事項も把握したうえで、依頼する業者や工事のタイミングを決めましょう。
防水工事の業者選びのポイント
防水工事を実施することになったら、業者への問い合わせから進めていくことになります。最後に業者選びに役立つポイントを紹介します。
実績を確認する
ホームページがある業者の場合は、サイトに施工実績数や事例を掲載している場合が多くあります。そのため、実績が豊富にあり、自分たちの家に似た悩みの対処をした経験があるかを確認して、候補の業者を絞り込むのがよいでしょう。
デメリットも教えてくれるかどうか
工事説明の際、良いことばかりを伝えてくるのではなく、デメリットや気をつけることも正直に教えてくれるかどうかも見極めのポイントです。先に解説した「説明不足によるトラブル」を回避するためにも、不明点があればこちらから質問して説明してもらいましょう。
なるべく複数社に問い合わせて見積もりを比較する
防水工事は、施工価格に決まりがないため、かかる金額は業者によりまちまちです。また、防水工事では、塗装作業だけでなく下準備や補修などの作業も必要です。そのため、工事の金額相場を把握や、必要な作業が見積もりに盛り込まれているかの見極めには、1社ではなく複数社から見積もりを取りましょう。
DIYで対処するのはなるべく避ける
防水工事の費用を抑えるために、DIYで対処しようと考える人もいるでしょう。しかし、自分で作業すると、必要な下処理ができていなかったり、劣化具合の見極めができなかったりして十分な工事ができない恐れがあります。
工事に不備があれば、トラブルが起こる可能性もあるため、できれば業者に依頼して、プロによる調査のもと工事を進めるのがおすすめです。
まとめ
今回は、戸建住宅のベランダやバルコニーの防水工事について、必要性やよくある疑問について解説しました。
ベランダのトラブルは、初期の段階ではお家の内部や生活に影響を及ぼすことが少なく、メンテナンスを後回しにしてしまいがちです。しかし、ベランダ防水の劣化が進むと、お家の雨漏りや躯体の腐食にまで進行してしまう恐れがあります。大きなトラブルに発展しないようにするためにも、定期的な点検やメンテナンスを実施しましょう。
ベストリニューアルは、創業以来60年以上にわたり塗装工事を行っております。
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